託児所は、国や自治体の公認を受けていない認可外保育施設です。

託児所は認可を受けていないといっても、開設するには国の基準や自治体の条例に適合していることが条件となります。

託児所には「一時預かり保育」と「月極保育」があり、施設には以下のような形態があります。

・保育園のような独立型
・保育園に併設
・企業内
・病院内
・デパート・イベント会場などの商業施設内
・駅構内　　など

このように、託児所はさまざまな形で運営されています。ライフスタイルの多様化に合わせて、24時間対応の託児所も多く、保護者が子どもを預けたい時の大きな助けになっています。　　

保育園と託児所は、子どものお世話をすることに変わりはありませんが、大きな違いは、子どもを預けられる「条件」が異なります。

保育園（保育所）
保育園は、保護者の仕事や疾患などにより、家庭内で保育ができない場合に子どもを預けることができる施設です。0歳～5歳までの乳幼児が対象で、子どもの成長を促すための「保育」を目的としています。

託児所
託児所は、保護者が仕事をしていなくても子どもを預けることができます。保護者に代わって子どもを預かり、面倒を見ることを目的としています。近くの保育園や幼稚園の空きがない場合などにも活用できます。　　　

託児所では、基本的には保育士資格がなくても良いとされています。子どもを預かることが目的の施設のため、保育士がいなくても運営可能となっています。

ただし、大切な子どもを預かるという責任は保育園と同じです。託児所でも保育士資格がある方がより望ましいため、採用の際には保育士の方が断然有利ですが、子育ての経験がある人は、その経験や知識を役立てることもできるでしょう。　

託児所での仕事は、基本的な仕事は保育園と同じです。

・ミルクや食事
・オムツ交換
・お昼寝
・お散歩
・子どもの発達に必要な遊びを一緒にする

など、一般的な保育内容となります。託児所にはさまざまな形態があり、英会話を教えたりなど独自のサービスを行っているところも見られます。

保育園の仕事と異なる点は、大きな行事やイベントはありません。事務作業に追われたり残業などもないため、体力的な負担が少なくてすむことがメリットと言えるでしょう。　

託児所は、一時預かり保育もあるため、子どもの年齢の幅が広く、預かる子どもの数も、顔ぶれも変動します。

一時的にママと離れる時に泣いてしまう子どもの対処から、身の回りのお世話の内容も年齢によって異なるため、それぞれの子どもに合わせた臨機応変さが必要です。

また、託児所は国の認可がないため、特に、衛生面と安全面の管理がとても重要です。風邪やウイルス感染、食中毒などを起こさない環境作りが必要です。

託児所では、赤ちゃんから子どもたちを同時にお世話をするため、それぞれの子どもの体調チェックや健康管理が大切になるでしょう。

託児所の需要は増える中、子育て中に子連れで働けるなど、色々な託児所ができています。

求人は、パートの募集も多いため、自分のライフスタイルに合わせて無理なく働くことができます。また、契約社員や正社員の募集もあり、給料や待遇も一般の保育園と同等のところも多く見られるため、保育士としてブランクのある人には復帰の場として最適かもしれません。

託児所は忙しい保護者にとって大きな助けになっています。これからますます需要が高まる託児所で活躍してみてはいかがでしょうか？

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