第一印象は、その後の印象にまで影響するといわれています。就活の場合、第一印象を決定するのは履歴書です。就職活動は、面接が大事であると思われがちですが、実は履歴書の段階から保育園へのアピールは始まっています。

履歴書に必ず記載する、「自己PR」と「志望動機」。この2つは似ているようで異なるものです。この2つはよく混同されやすいのですが、それぞれの意味を把握し、的確に記載することで、他の人とグッと差を付けることができますよ。

自己PR
・自己PRは、自分の仕事へのこだわりや、自分自身のアピールをするもの。
→どの保育園に就職しても、変わらない。
志望動機
・志望動機は、この園を選んだ理由や、就職後にどのように働きたいかを伝えるもの。
→保育園によって変わる。

保育園側の心に響く志望動機を作成するためには、「なぜこの保育園を選んだのか」「就職後どうなりたいか」を分かりやすく伝える必要があります。ポイントは「書き始めの一文に何を伝えるのか」です。

印象に残りにくい例文
私は幼いころから弟や妹のお世話をして来たので、子どもと関わる職業につきたいと考えておりました。
印象に残りやすい例文
私は「家庭的な雰囲気」を指針として掲げる貴園で、子どもがホッとできるような存在を目指します。

「この保育園で働きたいと思っている」と、より印象付ける文章は2つ目の志望動機です。

志望動機の初めの一文は、多くの人が自分のことについて記載しています。しかし、たくさんの履歴書に目を通している保育園側にとって、「保育士になりたいと思ったきっかけ」は優先順位が低いものです。
「なぜこの保育園に就職したいと思ったのか」を初めに伝えるテクニックは、履歴書を読んだ相手を冒頭でグッと惹きつけ、最期まで興味を持ってもらうために効果的な方法です！

さらに、応募した保育園の特色を加えることで、「この人は保育園の事を分かってくれている」というアピールにもなります。応募する保育園ならではのポイントに合わせて、自分がどんな保育をしていきたいのかを伝えられるといいですね。

保育園の特色について触れた後は、なぜ自分がふさわしいと思うのかをしっかりとアピールしなくてはなりません。その場合に大事なのは、「できることや得意なことを、具体的に伝える」ことです。

音楽の活動に力を入れている保育園
・幼いころからピアノを習ってきたので、簡単な伴奏ならすぐに弾けることが特技です。また、鍵盤から目を話しながら伴奏できるので、子どもたちの様子にも目を向けられます。
野外の活動に力を入れている保育園
・体力には自信があるので、子どもたちと体をめいっぱい使った活動ができます。川や山で過ごした経験を活かし、貴園での野外活動の際にも自然を利用した遊びをしていきたいです。
少人数保育の園
毎日の保育のなかでも、子どもの成長を1つひとつ見逃さずにいたいと感じておりました。アットホームな雰囲気の貴園で、じっくりと子どもたちに関わり、保護者の方と小さな成長を一緒に喜びたいと思っています。

志望動機では、人に負けないようなすごい特技がなくても構いません。現在働いている人であれば、これまでの経験でできることや、転職で叶えたいことを伝えましょう。保育経験がなければ、就職後になりたい自分の姿をイメージして伝えることが大切です。

保育園側は、多くの履歴書に目を通しています。ぼんやりとした抽象的な志望動機では、人物像が伝わらず、印象が残りにくくなってしまうので注意してくださいね。

志望動機を充実させるためには、事前のリサーチが必要不可欠。保育園の特色にピントを合わせた志望動機で、自分がいかに適した人材であることを示しましょう。できることや、これまでの経験が自信を持って伝えることがポイントです！園への想いがたっぷりと伝わる、印象強い履歴書を作成しましょう。

保育boxに掲載されている求人には、【施設PR】部分にその保育園の特色が記載してあります。志望動機作成の際はぜひ参考にしてみてくださいね！

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