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保育士に多いストレスとは?その原因と対処法

どの仕事にもストレスはつきものですが、特に保育士はストレスが多い職業だと言われています。子どもが好きでやりがいもあり、少々のことは子どもたちの笑顔で乗り切れることもあるでしょう。

でも、表面上では分からない“保育士ならではのストレス”に悩み、せっかく資格を取っても、保育士を辞めたいと思うほどのストレスにはどのようなものがあるのでしょうか?

保育士として働くうえで、保育士に多いストレスの原因と対処法を参考にしてみてください。

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保育士に多いのはこんなストレス

保育士に多いストレスとして、多忙、待遇面、人間関係、体力面、保育方針などが挙げられています。具体的にはどのようなものなのでしょうか?


●多忙・勤務時間が長い
保育士は、子どもたちのお世話だけでも大変なうえ、日誌・連絡帳・保護者へのおたより・行事の準備、飾りつけなど、保育以外の業務量の多さが大きな負担です。事務作業は子どもたちが帰った後ではないとできないことが多く、園によっては残業や持ち帰りの仕事が当たり前になっているケースもあります。

また近年は、早朝保育・夜間保育・日曜保育などを行う施設も多くなり、シフト以外の勤務を余儀なくさるなど、とにかく忙しく、勤務時間が長いことがストレスになっています。


●給料が安い・待遇面に不満
保育士は、多忙で長時間勤務にもかかわらず、他の職種に比べると、基本給が安いのが現状です。比較的、公立保育園に勤める公務員保育士の給与は高く、ある程度の水準に達しているといわれていますが、私立保育園の場合は、勤務先によって待遇がかなりが異なります。

保育士が辞める大きな要因には、サービス残業が当たり前になっているなど、仕事量に見合わない給与の安さや待遇の悪さが挙げられています。

保育士不足を深刻化してなっている今、国も保育士の処遇改善に動き出し、徐々に待遇面は見直されていますが、満足の行く待遇かどうかは、職場次第と言えるでしょう。


●女性ならではの人間関係が面倒
保育士は大半が女性です。良い人間関係の職場もありますが、とかく感情の起伏が激しい、イライラから八つ当たり、噂が好きな人同士による陰口、派閥、先輩や園長への過剰な気遣い、陰湿ないじめやパワハラなど…ドロドロとした人間関係になりやすいと言われています。

もちろん、これらはすべての保育園で起きているわけではありませんが、女性同士の距離の置き方や接し方に余計な神経を使う煩わしさは、大きなストレスとなるでしょう。


●保護者対応が難しい
保育士として避けては通れないのが保護者対応です。保護者と良好な関係を築けることも多いのですが、近年、保護者からのクレームはエスカレートしていると言われ、ありえないような要望も珍しくありません。

理不尽なことも多いのですが、対応の仕方を間違えるとトラブルに発展するため、しっかりとした保護者対応術を身につける必要があります。


●体力が続かない・キツイ
保育士は、日々子どもを抱っこしたりおんぶしたりをする中で、肩こりや腰痛、膝の痛みなどに悩まされることがあります。

元気いっぱいの子どもと一緒に遊んだり走ったり動き回ることも多いため、一日の終わりにはヘトヘトになるなど、日々の疲労の蓄積がストレスになり、体力の限界を感じて辞めてしまう人も少なくありません。


●保育方針が合わない
家庭でも子どもの教育方針の違いで悩むことがあるように、園の保育方針が自分の考える保育と合っているかどうかは、保育士として働くうえでとても重要です。

園長がワンマン、方針がコロコロ変わる、理想の保育とはかけ離れたやり方など、納得の行かないことでも従うしかないこともあるでしょう。

保育に真剣に取り組みたいと思う程、考え方のズレがストレスとなり、モチベーションも下がってしまうことがあります。


限界が来る前に上手にストレス対策を

保育士はストレスが多いからと言って、保育士を辞めてしまうことだけが得策ではありません。

日頃から上手にストレス対策をすることが大切ですね。

●一人で悩まない・身近な人に話す
ストレス対策でまず大切なのは、一人で悩んだまま抱え込まないことです。頼れる同僚の保育士や先輩保育士がいれば、自分がツライと思うことを本音で打ち明けてみましょう。相談することで抱えている問題が解決できることがあるかもしれません。

職場に話せる人がいない場合は、職場以外の信頼できる人に話してみましょう。聴いてもらうだけでも気持ちが楽になることも多いものです。また、話して、客観的な意見をもらうことで、考えがまとまったり解決策のヒントがあるかもしれません。


●働き方を変える
今の職場のままで、少しでも働きやすくするには、勤務時間から見直してみるもの対策です。フルタイムの仕事に疲れたら、パートにするなどの相談をしてみましょう。

人手不足の園だと言いにくいかもしれませんが、辞められるよりは良いはずです。心身の疲れや人間関係のストレスなども、勤務時間を選ぶことによって軽減されることも多いでしょう。


●好きなことをしてココロの疲れを取る
ふと、しばらく自分の好きなことは何もしていないな…ということはありませんか?ずっと走り続けている車は、いつかオーバーヒートしてしまうと同じように、多忙な仕事だけの日々では心身が壊れてしまうでしょう。

ストレスが多い時は、自分が好きなものを見たり、聞いたり、触れたりなどをしていないものです。自分が好きなこと、ほっとするもの、楽しいと思うことなどから遠ざからないよう、1日の少しの時間でもリラックスできる工夫をしてみましょう。


●不調は自己判断をしない
自分でストレス対処の工夫はしていても、ココロもカラダも調子が悪く、ツライ状態が続いている場合は、決して放置したり、自分で何とかしようと頑張り続けてはいけません。

悩みながらも子どもたちのために頑張っている保育士さんの中には、無理を重ねたせいで、うつ病を発症してしまうケースもあります。

自己判断で薬を飲むなども控えて、まずは、かかりつけ医がいれば相談してみましょう。診断によっては専門医を紹介してくれます。心身の不調は自己判断をせず、早めの相談が大切です。


保育士の仕事は職場次第

保育士に多いストレスから見て取れるように、辞めたいと思うことも多いと言われていますが、長く続けながら、イキイキと働いているも保育士さんもたくさんいます。


どんなに心がけを変えても、保育園ではうまくいかず、保育士として自信が無い…と思う時、それは職場が合わないだけかもしれません。


ストレスが多い時こそ、自分に合った職場や働き方を考える機会かもしれません。


保育士は、年齢を問わず活躍できる職場は色々あり、社会的にもこれからますます必要とされる人材です。ぜひ保育士をあきらめず、イキイキと働ける職場を探して活躍していきましょう。

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