保育士の労働時間・勤務体制・残業の実態とは?
保育士の働き方は、施設によって大きく変わります。近年、保育士の労働時間や待遇面について改善の声が叫ばれていますが、多様化している保育園では、保育士はどのような勤務体制で働いているのでしょうか?
ここでは、保育士の労働時間や勤務の実態を見ていきながら、保育士として働きやすくするための対策なども考えてみたいと思います。
ここでは、保育士の労働時間や勤務の実態を見ていきながら、保育士として働きやすくするための対策なども考えてみたいと思います。
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保育士の労働時間とは?
●シフト制が基本
保育園の開園時間は、朝7時頃から夜7時頃までの12時間ほどが多いです。その中で、保育士の労働時間は8時間労働を基本としています。
ほとんどの保育園での勤務体制は「早番」「中番」「遅番」のシフト制を採用しています。一般的なシフト例としては以下のような勤務体制です。
早番:7時頃から16時まで
早番は、子どもたちが来る前に受け入れの準備があります。開園の10~20分前には出勤する必要がありますが、朝早い分、退勤時間も早くなります。
中番:8時頃~17時頃まで
中番は、会社員の勤務時間に相当することから、多くの保護者が子どもを預けに来ます。シフトの中心となるため、保育士は中番が一番多くなります。
遅番:9時頃~子どもが帰るまで
基本は8時間労働となっていますが、遅番はお迎えが来るまで子どもを預からなくてはならないため、子どもが帰るまでが勤務となります。
保育園の開園時間は、朝7時頃から夜7時頃までの12時間ほどが多いです。その中で、保育士の労働時間は8時間労働を基本としています。
ほとんどの保育園での勤務体制は「早番」「中番」「遅番」のシフト制を採用しています。一般的なシフト例としては以下のような勤務体制です。
早番:7時頃から16時まで
早番は、子どもたちが来る前に受け入れの準備があります。開園の10~20分前には出勤する必要がありますが、朝早い分、退勤時間も早くなります。
中番:8時頃~17時頃まで
中番は、会社員の勤務時間に相当することから、多くの保護者が子どもを預けに来ます。シフトの中心となるため、保育士は中番が一番多くなります。
遅番:9時頃~子どもが帰るまで
基本は8時間労働となっていますが、遅番はお迎えが来るまで子どもを預からなくてはならないため、子どもが帰るまでが勤務となります。
延長保育・早朝保育・夜間保育の増加
共働きが増えたことにより、保育園では多様なニーズに対応するために、延長保育・早朝保育・夜間保育を取り入れている園が増えています。
ただし、日勤だけでも保育士は人手不足の現状です。そこで、パートや派遣社員などの非正規職員を、日勤よりも割高の時給や日給で採用しているケースが増えています。
すべての保育園がそうではありませんが、時間外保育が増えていくことにより保育士の勤務時間にも影響があり、特に人員不足の園では長時間勤になりやすいと言えます。
ただし、日勤だけでも保育士は人手不足の現状です。そこで、パートや派遣社員などの非正規職員を、日勤よりも割高の時給や日給で採用しているケースが増えています。
すべての保育園がそうではありませんが、時間外保育が増えていくことにより保育士の勤務時間にも影響があり、特に人員不足の園では長時間勤になりやすいと言えます。
保育士のサービス残業の問題
近年、保育士の働き方については改善が叫ばれていますが、これまでの例としては、以下のような現状が多く見られます。
●持ち帰りの仕事が多い
保育士の仕事は、子どもたちのお世話だけではなく、報告書・保育計画書・おたより・行事の準備など、事務的な仕事が多いのが実情です。それらの業務は、子どもたちが帰ってからではないとできません。なかなか勤務時間内に終わらずに残業となり、持ち帰りまでになってしまうこともしばしばです。
●平均残業時間は40~60時間
保育士の残業の実態については、平成26年の厚生労働省・賃金構造基本調査によると、私立保育園・公立保育園の両方での平均残業時間は、1ヵ月で4時間と発表されました。そんなに少ないはずはありません。これには、持ち帰りの仕事がカウントされておらず、サービス残業になっているからです。
保育士の勤務時間は子どもを預かっている時間とされ、持ち帰りでやっている事務仕事や行事の準備などは勤務時間外とされていることが多いのです。サービス残業も含めると、実際には1ヵ月の残業時間は40~60時間ほどになると言われています。
●休憩時間もままならないことも
休憩時間は、労働基準法により労働時間が8時間を超える場合は、1時間以上の休憩時間を与えると定められています。保育園の場合、休憩時間は子どものお昼寝の時間とすることが多いのですが、なかなか寝なかったり、寝かしつけた後に事務作業などをやることが多くみられます。
すべての保育園ではありませんが、合間に休憩を取るなどで、しっかり1時間の休憩を取っている保育士の方が少ないようです。これもサービス残業の1つとなるでしょう。
●持ち帰りの仕事が多い
保育士の仕事は、子どもたちのお世話だけではなく、報告書・保育計画書・おたより・行事の準備など、事務的な仕事が多いのが実情です。それらの業務は、子どもたちが帰ってからではないとできません。なかなか勤務時間内に終わらずに残業となり、持ち帰りまでになってしまうこともしばしばです。
●平均残業時間は40~60時間
保育士の残業の実態については、平成26年の厚生労働省・賃金構造基本調査によると、私立保育園・公立保育園の両方での平均残業時間は、1ヵ月で4時間と発表されました。そんなに少ないはずはありません。これには、持ち帰りの仕事がカウントされておらず、サービス残業になっているからです。
保育士の勤務時間は子どもを預かっている時間とされ、持ち帰りでやっている事務仕事や行事の準備などは勤務時間外とされていることが多いのです。サービス残業も含めると、実際には1ヵ月の残業時間は40~60時間ほどになると言われています。
●休憩時間もままならないことも
休憩時間は、労働基準法により労働時間が8時間を超える場合は、1時間以上の休憩時間を与えると定められています。保育園の場合、休憩時間は子どものお昼寝の時間とすることが多いのですが、なかなか寝なかったり、寝かしつけた後に事務作業などをやることが多くみられます。
すべての保育園ではありませんが、合間に休憩を取るなどで、しっかり1時間の休憩を取っている保育士の方が少ないようです。これもサービス残業の1つとなるでしょう。
保育士で残業なしの職場はある?
公立保育園の場合、勤務時間についてはきちんと管理されています。早朝・延長保育を実施していないところもあり、緊急の場合以外、基本的にサービス残業はありません。安定性や働きやすさが魅力ですが、公立の保育士は公務員に当たるため、採用の条件が厳しくなります。
私立保育園でも「残業少なめ」「残業なし」など無理のない労働時間で働ける園はありますが、保育園以外に、児童福祉施設や民間企業による託児所など、もともと残業がない職場も多数あります。
また、正規職員ではなく、契約社員、パート、派遣であれば残業もほとんどないでしょう。労働時間を重視する場合は、働き方を変えるということも1つの方法です。
私立保育園でも「残業少なめ」「残業なし」など無理のない労働時間で働ける園はありますが、保育園以外に、児童福祉施設や民間企業による託児所など、もともと残業がない職場も多数あります。
また、正規職員ではなく、契約社員、パート、派遣であれば残業もほとんどないでしょう。労働時間を重視する場合は、働き方を変えるということも1つの方法です。
疲れ切ってしまう前に
子どもが好きでやりがいがあり、本当は保育士の仕事が好きなのに、労働環境が悪すぎるために、保育士を辞めたいと思ってしまうことも多いようです。
現実にブラックな保育園があることは確かですが、保育士の仕事は職場によって大きく変わります。保育士はどこに行っても長時間労働で過酷だと諦めてしまう前に、転職を視野に入れてみましょう。
保育士が働きやすいよう、人員の配置、労働時間、休み、有給休暇体制などの工夫をしている園も増えています。保育施設のスタイルはどんどん多様化しているので、視野を広げればきっと自分に合った働き方ができるでしょう。
現実にブラックな保育園があることは確かですが、保育士の仕事は職場によって大きく変わります。保育士はどこに行っても長時間労働で過酷だと諦めてしまう前に、転職を視野に入れてみましょう。
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