新子育て安心プランとは?保育士にはどのようなメリットがあるのか
待機児童問題を解決するため、国はこれまでさまざまな施策を導入してきました。しかし、いまもまだ解決には至らず、特に都市部ではまだ多くの待機児童を抱えています。
令和3年、「新子育て安心プラン」という制度が導入されることになりました。この制度で、保育環境はどのように変化するのでしょうか。
令和3年、「新子育て安心プラン」という制度が導入されることになりました。この制度で、保育環境はどのように変化するのでしょうか。
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新子育て安心プランとは?
現在まで国が導入してきた待機児童解消のための制度は、次のとおりです。
・平成25年度~待機児童加速化プラン
・平成30年度~子育て安心プラン
・平成25年度~待機児童加速化プラン
・平成30年度~子育て安心プラン
2つの施策で、特に大きく変化したのはこちらです。
①保育施設(認可保育園だけでなく認定こども園、小規模保育園なども含む)を増やし、保育の受け皿を増加。
②賃金アップやキャリアアップなどの保育士の処遇改善。
実際に、この数年で保育施設は一気に増え、保育士や施設の定員数もアップしました。
※保育施設数や、待機児童数の詳しい記事はこちら。
①保育施設(認可保育園だけでなく認定こども園、小規模保育園なども含む)を増やし、保育の受け皿を増加。
②賃金アップやキャリアアップなどの保育士の処遇改善。
実際に、この数年で保育施設は一気に増え、保育士や施設の定員数もアップしました。
※保育施設数や、待機児童数の詳しい記事はこちら。
保育に関する現在の課題
子育ての施策を通して待機児童は減ってきているのは事実です。しかし、まだまだ保育に関する課題は残されています。
①約8割の市町村で待機児童を解消しているが、いまいる待機児童の6割は都市部。
②保育士の仕事量、勤務時間がネックとなり、退職者や潜在保育士が出てしまう。
③保育園以外の保育施設(幼稚園など)・子育て資源が活かしきれていない。
①約8割の市町村で待機児童を解消しているが、いまいる待機児童の6割は都市部。
②保育士の仕事量、勤務時間がネックとなり、退職者や潜在保育士が出てしまう。
③保育園以外の保育施設(幼稚園など)・子育て資源が活かしきれていない。
このような課題を解決し、各地域によって異なる保育ニーズに応えるため「新子育て安心プラン」を導入されることになりました。
・地域の特性に応じた支援(保育コンシェルジュや巡回バスの導入支援など)
・魅力向上を通じた保育士の確保(短時間勤務の保育士の活躍促進など)
・地域のあらゆる子育て資源の活用(幼稚園の空きスペースを利用した預かり保育の推進など)
そのほか、さまざまな施策が新しく追加、もしくは既存の施策がさらに拡充される予定です。令和6年までの間に目標としている保育の受け皿は、新たに約14万人分。保育士の役割は、今後ますます大事なものとなっていくことでしょう。
・地域の特性に応じた支援(保育コンシェルジュや巡回バスの導入支援など)
・魅力向上を通じた保育士の確保(短時間勤務の保育士の活躍促進など)
・地域のあらゆる子育て資源の活用(幼稚園の空きスペースを利用した預かり保育の推進など)
そのほか、さまざまな施策が新しく追加、もしくは既存の施策がさらに拡充される予定です。令和6年までの間に目標としている保育の受け皿は、新たに約14万人分。保育士の役割は、今後ますます大事なものとなっていくことでしょう。
新子育て安心プランで、保育士はどう変わる?
新子育て安心プランでは、保育士の職業にどのような魅力があるのかを発信するとともに、生涯働きやすくするための施策を追加・拡充しています。保育士には、具体的にどのような変化やメリットがあるのでしょうか。
保育士や保育の魅力を発信する事業
保育士志望の学生や保育士復帰を希望する人が増え、就業しやすくなるための事業です。
・保育士や保育の現場の魅力発信
→保育体験イベントやさまざまな情報を発信していく。
・保育士が相談しやすい体制整備
→保育士が相談できる窓口(SNSも含む)を設置し、心理職や社労士などから支援を受けられるようにする。
保育士志望の学生や保育士復帰を希望する人が増え、就業しやすくなるための事業です。
・保育士や保育の現場の魅力発信
→保育体験イベントやさまざまな情報を発信していく。
・保育士が相談しやすい体制整備
→保育士が相談できる窓口(SNSも含む)を設置し、心理職や社労士などから支援を受けられるようにする。
保育補助者を雇い上げるために必要な経費を補助する事業
保育士の業務を軽減し、保育士になりたい方への支援も行う事業です。今回、保育補助者の要件が見直されました。
見直し前:保育補助者は、原則として勤務時間が週30時間以下であること
見直し後:勤務時間に関する記述を撤廃
これにより、必要に応じて保育補助者の勤務時間を増やし、保育士の業務もより軽減できる可能性が高まったといえます。
保育士の業務を軽減し、保育士になりたい方への支援も行う事業です。今回、保育補助者の要件が見直されました。
見直し前:保育補助者は、原則として勤務時間が週30時間以下であること
見直し後:勤務時間に関する記述を撤廃
これにより、必要に応じて保育補助者の勤務時間を増やし、保育士の業務もより軽減できる可能性が高まったといえます。
短時間勤務の保育士の活用
これまでは一定の要件をすべて満たす場合につき、最低基準上の定数の一部に短時間勤務(1日6時間未満または月20日未満勤務)の保育士をあてても差し支えないとされていました。その一定の要件の1つが変更になっています。
変更前:常勤の保育士が各組や各グループに1名以上(乳児を含む各組や各グループであって当該組・グループに係る最低 基準上の保育士定数が2名以上の場合は、1名以上ではなく2名以上)配置されていること。
変更後:令和2年以降の各年4月1日時点のいずれかの待機児童数が1人以上である市区町村において、常勤の保育士が十分に確保できずに子どもを受け入れることができないなど、市区町村がやむを得ないと認める 場合には、 各組や各グループで1名以上常勤の保育士を配置を求める規制を撤廃し、1名の常勤の保育士に代えて2名の短時間勤務の保育士を充てても差し支えないこととする。
これまでは一定の要件をすべて満たす場合につき、最低基準上の定数の一部に短時間勤務(1日6時間未満または月20日未満勤務)の保育士をあてても差し支えないとされていました。その一定の要件の1つが変更になっています。
変更前:常勤の保育士が各組や各グループに1名以上(乳児を含む各組や各グループであって当該組・グループに係る最低 基準上の保育士定数が2名以上の場合は、1名以上ではなく2名以上)配置されていること。
変更後:令和2年以降の各年4月1日時点のいずれかの待機児童数が1人以上である市区町村において、常勤の保育士が十分に確保できずに子どもを受け入れることができないなど、市区町村がやむを得ないと認める 場合には、 各組や各グループで1名以上常勤の保育士を配置を求める規制を撤廃し、1名の常勤の保育士に代えて2名の短時間勤務の保育士を充てても差し支えないこととする。
保育士・保育所支援センターの機能を強化
・各都道府県に設置されている保育士・保育所支援センターで行う、一部の事業が強化されました。
・相談支援や、保育補助者や保育支援者のマッチング、就職相談会などに係る経費を補助対象に加える。
・情報発信機能の強化、管内の保育所等を巡回。求人情報の収集やヒアリング等を実施しマッチング機能の向上させる。
現職の保育士や潜在保育士が、相談や就職しやすい環境づくりがしやすくなっています。
・各都道府県に設置されている保育士・保育所支援センターで行う、一部の事業が強化されました。
・相談支援や、保育補助者や保育支援者のマッチング、就職相談会などに係る経費を補助対象に加える。
・情報発信機能の強化、管内の保育所等を巡回。求人情報の収集やヒアリング等を実施しマッチング機能の向上させる。
現職の保育士や潜在保育士が、相談や就職しやすい環境づくりがしやすくなっています。
若手保育士や保育事業者などへの巡回支援
現在、都道府県や市町村が主体となって、保育士の離職防止や保育施設の勤務環境をより良くするため、支援員が巡回支援を行っています。この事業が新子育て安心プランによって、さらに拡充されます。
・社会保険労務士などが巡回する「保育士働き方改革支援コンサルタント」を追加
・魅力ある職場づくりに向けた保育所等の啓発セミナーを開催
・保育所の自己評価等の充実により保育の質の確保・向上を図り、働きがいを高められるよう、「保育実践充実コーディネーター」を追加
・公開保育実施の支援や各保育所の自己評価の促進を図るため、「地域協議会(仮称)」を開催
現在、都道府県や市町村が主体となって、保育士の離職防止や保育施設の勤務環境をより良くするため、支援員が巡回支援を行っています。この事業が新子育て安心プランによって、さらに拡充されます。
・社会保険労務士などが巡回する「保育士働き方改革支援コンサルタント」を追加
・魅力ある職場づくりに向けた保育所等の啓発セミナーを開催
・保育所の自己評価等の充実により保育の質の確保・向上を図り、働きがいを高められるよう、「保育実践充実コーディネーター」を追加
・公開保育実施の支援や各保育所の自己評価の促進を図るため、「地域協議会(仮称)」を開催
新子育て安心プランで、保育士はどう変化していくのか今後も注目
今回の新子育て安心プランによって、保育士が就業しやすく、また継続的に働くための支援策が強化されました。また、短時間勤務の保育士が、より働きやすくなったのが大きな変化です。今後は、より多様な働き方の保育士が求められていくでしょう。
今回の政府の改善策で、保育士の労働環境の改善に期待できます。保育環境が充実していくのは、保育士にとって明るいニュースなので、今後も注目していきたいところですね。
これから就職先を探す場合は、新子育て安心プランなどの取り組みをいち早く取り入れている市町村、または保育園への就職・転職との出会いが大切です。少しでも長く、活き活きと働ける職場探しに、保育boxをお役立てください♪
今回の政府の改善策で、保育士の労働環境の改善に期待できます。保育環境が充実していくのは、保育士にとって明るいニュースなので、今後も注目していきたいところですね。
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