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【1歳児の運動遊び】保育士との触れ合いを中心に、全身を使える遊びを取り入れよう

子どもの成長において、運動機能の発達はとても重要です。体を動かし、さまざまな姿勢や力のコントロールを行うことは、体を丈夫にするだけでなく、心や脳にも良い影響を与えると言われています。しかし、近年では子どもが自発的に体を動かす機会が減ってきました。運動機能を高め、心身ともに健康に成長していくためにも、保育現場でも運動遊びに力を入れていきたいですね。

実際の保育ではどのように運動遊びを取り入れるといいのでしょうか。年齢ごとの発達やねらいに合わせ、具体的なアイディアをご紹介していきます!

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0歳児(乳児)の運動発達と運動遊びのねらい

運動遊びは、寝転んだり走ったりというようなダイナミックな体の使い方だけではありません。0歳児の場合はまだ歩けない子どもから、行動範囲が広がってきている子どもまで様子が幅広いので、月齢や発達に合わせながら運動遊びに誘いかけていきましょう。

■0歳児の運動発達
・首を持ち上げる
・腕を動かす
・指を開く
・寝返り
・ずり這い
・おもちゃを持ち上げる
・お座り
・ハイハイ
・つかまり立ち
・つたい歩き

■0歳児の運動遊びのねらい
・保育士とのスキンシップに心地よさを感じる。
・体を動かすことに楽しさを感じる。
・五感の刺激を体感する。

0歳児の子どもにとっては、体を動かす際の感覚や姿勢自体が楽しい遊びになります。動きたい欲求を補助するように関わり、運動遊びへと繋げていきましょう。信頼できる大人とスキンシップを取りながら遊ぶことで、安心感が育っていきます。触れ合いは運動面だけでなく、精神面にも大きな意味のある遊びです。

※0歳児(乳児)についての詳しい記事はこちら

0歳児(乳児)におすすめの運動遊び

運動の機能が完成しきっていない0歳児との運動遊びは、主に室内での活動が中心となります。安全な環境を用意し、大人が積極的に誘いかけていくことになるでしょう。0歳児におすすめの遊びは親子にもおすすめの遊びも多いので、保育園での様子を保護者の方にもぜひ伝えてみてくださいね♬

毛布の乗り物
毛布の素材は柔らかく、肌に触れた際に心地良さを感じられます。また、形を変化させやすいので、さまざまな遊びに応用できるのがメリットです。

<遊び方>
子どもが寝転んだり座らせたりした毛布を、保育士が引っ張る遊びです。毛布の端を掴んで、座った体勢をキープすることで、体のバランス感覚が高まります。転倒しないようなゆっくりとしたスピードで引っ張るのがおすすめ。

ボール遊び
触りたい物まで腕を伸ばし、指を使って掴むなど、体の中心から手先まで幅広い運動機能を必要とする遊びです。素材は子どもの握力や持ち上げる力などに合わせ、柔らかさや重さを調節していきましょう。

<遊び方>
・穴の開いたダンボールに、ボールを入れる。
・中に鈴などを入れたカプセルを転がして遊ぶ。
・大量に用意し、プールのように埋まってみる。

素材はプラスチックのボール以外にもたくさんの種類で遊べます。綿を詰めた布製やお手玉のように、握ったり掴んだりしやすいものは、月齢の低い子どもにもおすすめです。風船でフワフワと動くのを楽しむ遊びも人気がありますよ。

保育室でサーキット
0歳児の子どもの場合、大きな遊具を用意する必要はありません。少しだけ角度を付けた平たい板だけでも、子どもたちにとっては楽しい坂道になります。安全に配慮しながら、保育室内で簡単なサーキットを作るのも楽しいですよ。

<サーキットの例>
・階段や坂道を這ってよじ登る
・トンネルをくぐる。
・マットでゴロゴロと寝転ぶ。

高さのあるサーキットを作る場合は周りにマットを敷き、転倒には十分気を付けましょう。

新聞紙遊び
新聞紙がくしゃくしゃになるときの感覚や音は、子どもにとって新鮮で楽しい遊びです。ダイナミックな遊び方から、指先を使ってちぎる細かな運動まで、さまざまな体の使い方で楽しみましょう。

<遊び方>
・大きな新聞紙を握って丸める。
・ビリビリと破る。
・細かい新聞紙を掴み、投げる。

新聞紙で遊ぶと保育室内に新聞紙が散らばりますが、その後の片付けタイムも運動遊びにぴったりです。新聞を掴み、ビニール袋に入れる動作も楽しみながら行ってみてくださいね。ビニール袋に新聞を入れる時に「パクパク」と効果音を付けたり、ダンボールに穴を開け新聞紙を溜めていくなど、簡単なゲーム性を取り入れるのもおすすめです。

運動遊びのアイディアを探すポイント

「どんな遊びをしようか悩む……」「子どもたちが遊びに飽きてしまった」などと遊びに悩んだ際も、体を使って遊べるアイディアを常にいくつか持っておきたいですよね。

最近では、インターネットや本でも運動遊びが紹介されることが多くなってきています。おすすめの年齢やねらいも解説されているものもあるので、子どもの何を伸ばしたいのか意図をもって保育しやすいのがメリットです。ねらいを持って遊びを選べると週案や月案にも活用できますね。

0歳児では、その他に次のような工夫をしてみるのがおすすめです。

・ダンボールやマット、ビニール袋、新聞紙など身近なものを活用する。
・同じ素材を使って、遊び方を変えてみる。
・音や感触を変化させ、興味や関心を高める。

身体機能の発達が早い0歳児では、発達に合わせた遊びを提供することがとても大切です。日々の子どもたちの様子をよく観察し、育ちつつあるポイントに注目してみてくださいね♬

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