保育士・幼稚園教諭の平均的な給料や年収は?

実際、保育士・幼稚園教諭を退職する方や考えている方にその理由を聞くと「年収が低過ぎて、今後の生活が不安になった」と答える人は多く、更にその傾向は男性にとても顕著に現れています。
保育士は日本の将来を育む大事な仕事であり、子どもの命を預かる責任の重い役目です。ではなぜそんなに給料が安いのでしょうか。
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保育園・幼稚園の経営について

運営費は殆ど助成金、かつ保護者の所得によって保育料も変わってくるため、余剰に利益を得ることはまず難しいのです。それでいておもちゃや絵本を買ったり、建物の維持費もあったり…人件費以外の運営費にもお金はかかってきます。
そうすると一般企業でもよく有り得ることなのですが、人件費が率先して削られていくことになってしまいます。
平均給料について

厚生労働省の【平成25年賃金構造基本統計調査】に基づいて見ると、保育士の平均給料が約22万、年収で見るとボーナスを含め約320万円です。対して幼稚園教諭の平均給与は約25万で、年収で見るとボーナス含め約335万となっています。平均額で見れば幼稚園の方がややボーナス等の『年間賞与・その他特別給与額』が高い傾向にあります。ただしこの数字は税金が引かれる前のものなので、手取りにしてみればもっと低くなるのが現状です。
とはいえ、平均給料とはいったものの、私立・公立によっても給与額は変わりますし、また定員割れしている地域、待機児童が生まれている地域、そして保育施設の規模によっても著しく変化していきます。
一般的には、保育士・幼稚園教諭合わせ公立の方が給料は良いと言われています。初任給で言えばどちらも大差ないのですが、公立は国が運営しているため、市役所職員と同じように『公務員』という立ち位置になることができます。そのため、諸々の手当も充実していますし、何よりほぼ毎年昇給していくことができます。長く働き続けることを前提にすると、私立園より昇給がある分給与が多くなっていくことが予想されます。
勿論、私立園の中にも昇給や手当がある園もあります。ただし園によってまちまちですので、もし働くことを希望する場合はしっかりと先方に確認いたしましょう。
保育士のこれからについて

どうにかして潜在保育士に保育の現場へ戻って来て欲しい、保育士を目指す人が増えて欲しい、その為に給与を上げよう、ということが背景にあります。
「保育士確保プラン」によると4月から始まる『子ども子育て新制度』に合わせ、職員の勤続年数や経験年数に応じて3%給与を加算するなど処遇改善を進めていくことを宣言しています。
更に東京都は2015年度の予算案に保育士の月給を約3万円アップさせる旨を組み込みました。他にも市によっては家賃補助を多く宛行うなど、様々なところで保育士の処遇を改善させようという動きが起こっています。
今後どこまで上がっていくか、待機児童が0になり少子化が顕著に現れていくころにはどうなっていくのかなど、未だに不透明な部分は多くありますが、現状としては保育士の給与は少しずつ改善されていくことでしょう。
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