3年目の保育士になった時の仕事内容や悩みの変化は、次の通りです。

■仕事の負担量が増える。
経験年数を重ねると、新卒では持たなかった担任や行事の係など、リーダーのようなポジションに付くことも増えます。やはり業務量は多くなるのが一般的です。
また、実習生を任され、打ち合わせや実習記録のチェックに時間をとられる場合もあります。

■求められる仕事の質が高まる。
新人保育士のころは、学びながら仕事を覚えていく時期です。しかし、何年か経験していくと自主的に動くことや、自分なりの意見を求められることも増えるでしょう。
自分で物事を決断する機会が増え、職場や保護者からも期待されることに不安に思う方もいます。

■人間関係のわずらわしさが増す。
先輩しかいなかった人間関係から、後輩との間を取り持つ機会も増えてきます。後輩の指導が上手くいかず、先輩との板挟みになることも。

■保育園の方針が合っていない。
何年か働いていると、だんだんと自分らしい保育が見えてくるものです。行事の取り組み方や声のかけ方、保育内容など、保育園のやり方に違和感を感じてくる可能性があります。

■思うように給料が上がらない。
一般企業に勤める友人との差や、賃金の良い保育園が他にあると「私は給料が少ないのかも」と、今の保育園に疑問を感じることもあるでしょう。さまざまな悩みに対して、見合った収入がないと、不満は高まっていきます。

悩みを抱え続けていると、辞めたい気持ちは増す一方です。体や心に支障をきたす前に、何らかの解決法で乗り越える必要があります。取り入れやすいものから試してみましょう。

■先輩や同僚、信頼できる人に相談する。
悩んでいる時に、自分自身で解決の糸口を見つけるのは困難です。相談することで解決できる悩みは意外と多いので、信頼できる先輩や同僚に話してみるのもおすすめ。業務負担や役割分担など、調節できる可能性も高まります。
■キャリアアップ・スキルアップを目指す。
この方法には、2つのメリットがあります。
・給料面が改善し、不満が減る。
・保育スキルが高まり、悩みができても解決出来ることが増える。
キャリアやスキルを高めていくと、やりがいが増すだけでなく、転職時にも役立ちますよ。

■プライベートを充実させる。
思い切って保育以外に目を向けてみるのもおすすめです。友達と美味しいご飯を食べたり、ゆっくりお風呂に使ったり、お部屋をきれいに掃除したりという方法もあります。
自分にあったストレス解消方法をみつけて、自分を労わるのも大事なことです。

■転職し、自分の要望が叶う保育園を探す。
いま働いている保育園で悩みが解決しない場合には、転職するのも選択肢の1つです。3年間働いた経験は、他の保育園でも必ず力になります。生き生きと働けるように、より自分に合った環境を探してみましょう。

1年目ではなく、3年目での転職には次のようなメリットがあると考えられます。
・保育園の1年の流れ、主な業務など基本的な部分を習得している。（保育園としては即戦力になる人材は貴重）
・何年か勤続した事がプラスの印象になる場合がある。

＜転職する際のポイント＞
・辞めたい理由と照らし合わせ、条件の整った転職先を探す。
（例えば、給与や通いやすさ、保育方針、保育園の雰囲気など、何を重視するか決めておくとスムーズです）
・転職先での明確な目標を作る。
（目標はキャリアアップや、どんな保育がしたいのかなど、具体的に考えるのがおすすめ）
・3年間で得た経験や得意分野を活かせる場所を探す。
（運動が得意なら運動に力を入れている保育園、ピアノが特技なら音楽活動に力を入れている保育園など、特色のある転職先を探してみるのも手です）

しかし、転職には注意点もあることを把握しておきましょう。
・次の保育園ではまた下積みから始まる場合がある。
・年下が先輩になる可能性が高い。
・以前とやり方が異なる部分があれば、慣れていかなくてはいけない。

このような点には注意する必要がありますが、自分に合った保育園を求めて転職するのも、素敵な選択肢です。
今の保育園でも改善できる事は実行し、それでも辞めたいと思う場合は環境を変える方法を検討してみてくださいね！

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