大分県の保育士求人・転職・募集 (201件)

■大分県の保育士の平均年収

厚生労働省が行った「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、大分県で働く保育士の平均給与は約342万円です。計算の内訳を詳しくご紹介します。

＜大分県＞

・決まって支出する現金給与額：224,100円

・年間賞与その他特別給与額：734,400円

・平均年収：3,423,600円

※決まって支出する現金給与額：所得税や社会保険料が引かれる前の金額

※年収＝決まって支出する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給付金

同じ調査で公表された全国平均と比べてみましょう。

＜全国平均＞

・決まって支出する現金給与額：249,800円

・年間賞与その他特別給与額：747,400円

・平均年収：3,745,000円

全国の平均的な年収は約375万円です。大分県で働く保育士は平均よりも30万円ほど年収が低い結果となりました。しかし、住居費や食費といった物価で見てみるとまた違った印象になります。総務省の「消費者物価地域差指数（令和2年）結果」を見てみましょう。

＜物価の全国平均を100とした場合＞

大分県の数値：97.9％

住居費のみで比較した数値：86％

結果からは、大分県の物価は全国平均よりも低く、特に住居にかんする費用は抑えやすいことが分かります。就職時には、賃金以外にも住居や周辺環境についてもリサーチしておくといいですね。

■大分県の保育士求人倍率・求人数

厚生労働省が令和4年4月に発表した「保育士の有効求人倍率の推移（全国）」によると、大分県で働く保育士の令和4年4月時点の有効求人倍率は2.58倍となっています。令和3年4月の2.05倍から、約0.5ポイント上昇しました。求職する保育士が減ったぶん、1人あたりに多くの求人が募集されている状況です。

全国平均の2.92倍と比べると大分県の求人倍率はやや下回っていますが、まだまだ高い需要があることが読み取れます。

■大分県の保育士支援や取り組み

大分県では、保育士資格を目指す方、もしくは潜在保育士を対象とした支援制度をそれぞれ導入しています。

＜保育士資格取得を目指す方の支援制度＞

・通信講座の助成

保育士試験合格を目指し、試験合格後は保育園などで保育士として働くことが決まっている方を対象とした制度です。受けている通信講座の受講料のうち、総額の2分の1を上限に助成を受けられます。

・保育士修学資金の貸付

大分県内の保育施設に通う学生が対象となり、2年間で最大160万円の貸付を受けられる制度です。卒業後に県内の保育施設で原則5年間勤務すると返還が免除となります。

＜保育士資格を持つ方の支援制度＞

・就職準備金の貸付

再就職する際にかかる経費のうち、最大40万円の貸付を受けられる制度です。県内の保育施設で2年間保育士として従事することで返還免除となります。

・求人情報の紹介

大分県が運営するウェブサイト「保育おおいた」では、県内で保育士を募集している保育園を検索・応募できます。また、県から大分県保育連合会に委託されている「保育士・保育所支援センター」では、支援コーディネーターに就職相談も可能です。再就職に不安のある方に向けた支援を行っています。

■大分県の子育て支援や取り組み

「子育て満足度日本一」の目標を掲げる大分県は、今まさにさまざま制度に取り組み子育て支援に力を入れている状況です。

・おおいた子育て応援パスポート

地域の協賛店での割引やサービスなど、多くの特典を受けられる

・大分県ほっとクーポン

一時預かりや予防接種、おむつ・ミルクの購入に利用できるクーポンの発行

そのほかにも、育児に関する相談窓口や、親子で気軽に遊びに行ける地域子育て支援の普及、男性の育児参加のための取り組みなど、多くの事業が活発に動いています。2020年に「育児ストレスが少ないランキング」男性2位、女性1位を獲得。今後の子育て支援にも期待が持てますね。

■大分県の保育園数

統計局が令和2年にまとめた資料によると、大分県の保育園数は200ヶ所です。また、認定こども園は168ヶ所（令和3年・大分県）となっています。保育園と幼稚園の機能を併せ持つ認定こども園は平成18年から制度をスタートさせ、大分県でも設置数を大幅に伸ばしてきました。利用者が増えたぶん、今後は保育士確保のための施策にも注目していきたいところですね。