保育園の一人担任は大変?メリット・デメリットを紹介
保育園での職員配置(最低人数)は法律で定められています。保育園の方針や支援の必要な子どもの人数によっては、多く担任を置いている保育園もありますが、4歳児や5歳児クラスでは一人担任になることもめずらしくありません。
一人担任では受け持つ子どもが多いぶん大変なこともありますが、一方で複数担任では得られない良さもあります。今回は一人担任のメリットとデメリットを複数担任と比べながらおさらいしましょう。
一人担任では受け持つ子どもが多いぶん大変なこともありますが、一方で複数担任では得られない良さもあります。今回は一人担任のメリットとデメリットを複数担任と比べながらおさらいしましょう。
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一人担任のメリット
■自由度が高い
担任が自分一人の場合、日々の保育内容は基本的に自分で決めます。その保育園の方針しだいではありますが、職場のルールのなかでさまざまなことを企画し、試していけるのがメリットです。
例)外遊びが好きな子どもが多い→ミニ登山を企画。
子どもたちの雰囲気に合った保育内容や、自分が「やってみたい」と思っている保育にチャレンジするチャンスです。
■人間関係の悩みが減る
複数担任では自然と発生する役割分担がありません。クラス運営にかかわる業務をすべて担うことにはなりますが、相談したり役割分担したりする際の手間をかけず自分のペースで進めていけます。
例)発表会の演目を決める。
今月の歌を決める。
何かの決定をする際に、誰かと相談しなくてもすぐに上司に提出できるので、業務がスムーズです。
■保育士としてのスキルアップになる
自分で多くのことを決められますが、責任も多く背負うことになるでしょう。行事の数は保育園によってさまざまですが、日々の業務と並行して先々の予定を見通した働き方が必要になります。そのスキルや経験は保育士として大きな武器となります。
また、子どもたちや保護者からの信頼も一手に受けることになるでしょう。責任が大きいぶん、頼りにされながら子どもたちの成長を見守る毎日には、大きなやりがいを得られます。
一人担任のデメリット
■日々の業務量が多い
制作準備や細かな業務は他の保育士やパート保育士に分担も可能ですが、担任しか出来ない業務では分担ができません。
例)保護者からの相談対応
指導計画書
行事の企画 など
担任のみが行える業務だけでも、十分多く感じるかもしれません。分担できる仕事をいかに割り振るか、どれくらい効率よく仕事をできるかが重要となります。
■大きな責任を感じる
1クラスぶんの人数の子どもたちを任されるのは、プレッシャーに感じることもあるでしょう。また、1人では目の届く範囲に限界があります。
■突然の休みのときの引継ぎが難しい
体調不良や急な事情により休まなければならないときには、代わりに入ってもらう保育士への引継ぎが必要です。予定していた保育内容をそのまま引き継ぐこともあれば、別の保育内容へ変更する場合もあります。
一人担任での保育のコツ
■クラスの状況や小さな不安を周りに相談する
同じクラスの職員がいないぶん、細かなことでも周りにどんどん声を上げていく必要があります。担任は一人であっても、子どもたちは保育園全体で保育している雰囲気だとよりいいですね。すべてを自分一人で背負う必要はありません。
大変なときや人手が欲しいときには、しっかりと声を上げていくことが大切です。日々の不安も保育園全体に共有しておき、助けを求めやすい状況を作っておきましょう。
■細かな業務は分担していく
保育士の業務の中には、担任以外でもできるものも含まれています。制作や行事の下準備、掃除などの業務は積極的に振り分けていきましょう。
また、子どもと一緒にする作業を取り入れるのもおすすめです。
例)発表会の劇の背景を一緒にペイントする。
制作に使うパーツを、自由遊びの時間に切ってもらう。
■早めの行動を心掛ける
制作や行事の準備は体調不良や急なスケジュール変更に備え、十分な準備期間を設けておくと対応しやすくなります。できるだけ余白をもった状態で仕事を進めていきましょう。
今回お伝えした一人担任でのコツは、複数担任でも活かされるスキルばかりです。余裕を持った働き方は、結果的に長く保育士を続けるコツでもあります。無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
※複数担任について解説した記事はこちら
→「保育士の複数担任制のメリット・デメリットとは?」
一人担任は自分のやりたい保育が実現しやすい
一人担任は、仕事の割り振りや行事への取り組みなどで負担も大きい仕事です。しかし、一人担任ならではの良さもあります。特に今後保育士としてのスキルアップを目指す方には、大きな経験となるでしょう。「どんな保育がしたいのか」「どんな保育園が自分に合っているのか」をよく見つめ直し、希望に合った方針の保育園に就職するのがおすすめです。
担任を担う大変さは何人の子どもを受け持っているのかで変わります。保育園自体が小規模な場合は、子どもの人数自体が少なく、一人担任であってもアットホームな環境である可能性も高いです。就活する際は「一人担任=大変そう」と決めつけず、子ども何人に対して保育なのかを把握し、客観的に判断してみてくださいね!
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