宗教法人が運営する保育園も、その他の保育園と同じく保育所保育指針をもとに保育を行っています。そのうえでキリスト教や仏教など、運営母体の教えを取り入れた活動や行事をしているのが一般的です。また、隣接した寺や教会で行事を行うこともあります。

特徴的な行事というと、キリスト教保育園では4月にイースター祭り、12月のクリスマス会などがあげられます。クリスマス会は一般の保育園でも行われる定番行事ですね。

しかし、宗教法人が運営する保育園といっても、行事内容や保育のやり方はさまざまです。宗教の教えに沿った行事のみを行う保育園もあれば、宗教関係なく保育や行事を行っている保育園もあるということをおさえておきましょう。

日々の保育の中での違いは、次のことがあげられます。

・食前のお祈り・言葉
・礼拝や参拝
・宗教の教えを教わる活動

保育園によって異なりますが、その宗教に合った習慣を保育に取り入れている場合があります。ここが一般的な保育園との大きな違いと言えるでしょう。転職を考える際には、気になる保育園が宗教的な活動をどのぐらい取り入れているかをポイントに考えてみるのがおすすめです。

実際に転職を希望する保育士の方は、どのぐらい保育園の運営母体が気になっているのでしょうか。保育boxで行ったアンケート結果を見てみましょう。

Q：宗教系の保育園で働くことは、入職を考えるうえで気になりますか？

78.2％の方は、宗教法人が運営しているかどうか「気にならない」と回答しています。自分の希望に合った条件であれば、転職を検討する保育士が約8割いることが分かりますね。

一方、2割の方はどのような点が気になるのでしょうか。アンケートの回答からピックアップしたものをご紹介します。

Q:「気になる」と答えた方へ。どのような点が気になりますか？

・宗教の保育園にいたことがないから。
・宗教独自の行事や考え方が多そう。
・勧誘されないか不安だから。
・自分が無宗教だから。

宗教の教えが色濃く保育に現れている保育園には、戸惑う方もいるようですね。

また、勧誘されないか不安に思う方もいました。実際の保育園では、一般的に保育士の信仰によって不採用になることはありません。宗教系の保育園では、保育士や通う園児が別の宗教の信仰者や無宗教であることも多いからです。

各保育園で特徴や宗教的な取り組み方が異なるので、一概に「自分に合う」「合わない」を判断するのは難しいでしょう。入職前にその保育園の方針や特色をよく知ることが大切です。

宗教法人が運営しているかどうか、実際に気にしている保育士はそう多くありません。一般的な保育園と大きく異なる業務はなく、同じような働き方ができます。また、無理な勧誘を受けることもないので、自分の信仰に関係なく転職先の1つとして捉えてみてはいかがでしょうか。

事前の面接や見学が重要なのも、一般的な保育園と同じです。保育園の特徴や保育方針を確認し、子どもへの接し方や雰囲気が自分に合うかどうかで転職先を選びましょう。また、その宗教に入信しなくても、教えの中に共感できる部分があるとなお良いです。保育園のホームページや求人情報からも情報収集してみてくださいね♬

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