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保育園について

保育士が感じる『大変なクラス』とは?やりがいを見つけてスキルアップに挑戦

クラス担任をしていると「あの年齢の保育は大変そう」と思う機会もあることでしょう。子どもの成長は早く、クラスごとの様子も異なるため、保育士は子どもに合わせた関わり方が求められます。しかし、そもそも大変なクラスとはどのようなことを指すのでしょうか。

今回は、年齢ごとに異なる特色や保育士が感じる大変さをご紹介します。次に受け持つクラスの特色を知り、次年度への心積もりをしておきましょう。

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保育士の配置基準について

現場で働く保育にとって、職員配置が十分であるかはとても重要なポイントです。保育園の方針や子どもの様子によって異なりますが、配置する保育士の最低人数には国で定めた基準があります。

<保育士の配置基準> ※保育園1つにつき、最低2人の保育士が必要
0歳児 子ども3人に対し1人
1、2歳児 子ども6人に対し1人
3歳児 子ども20人に対し1人
4歳児 子ども30人に対し1人
参考:厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」

上記の職員配置は、認可保育園のものです。認可外保育園については、開所している時間によって異なります。

<認可外保育園の配置基準>
開所時間が11時間以内 認可保育園と同様
開所時間が11時間以上 保育されている子どもが2人以上なら、保育士は常時2人以上

【年齢別】やりがいと大変さ、得られるスキル

年齢によって子どもの成長や保育士の関わり方、保育内容などが大きく違うため、やりがいを感じる部分も少しずつ違っています。もちろん、大変なこともクラスごとに変わってくるでしょう。

保育士が働いたときに感じるやりがいや大変さをご説明します。次年度に向け、業務のイメージを持っておきましょう。

0歳児(乳児)・1歳児クラス
0歳児(乳児)は食事・排泄などがひとりできないため、保育士のお仕事にもおむつを変える、ご飯を食べさせるといったお世話が多くなります。まだひとりで出来ないことばかりなので、やさしく・根気強くお手伝いすることが大切です。

またお喋りやお散歩ができるようになると、どんどん自分の言葉で周りのことを伝えようとしてきてくれます。 好奇心や興味をどんどん伸ばせるよう遊びに誘いかけてみましょう。

■やりがい ・あっという間に育っていく乳児・1歳児の成長を間近で感じられる。
・家族以外との信頼関係を結ぶ、初めての大人になれる。

■大変なところ
・着替えや排泄、食事、体勢を変えるなど、世話を必要とすることが多い。
・人見知りが強いと、関係づくりに時間がかかる。
・言葉でうまく説明できないので、しぐさや表情、泣き声から状況や感情を判断しなくてはいけない。
・転倒や誤飲の危険があり、保育中は気が抜けない。
・噛んだり、引っかいたりのトラブルが起こりやすい。
・体温調節や体調変化を訴えられないので、温度管理や換気は、保育士がこまめに気を使わなくてはいけない。

■担任になると得られるスキル
・言葉以外の表現を観察でき、コミュニケーション方法が豊富になる。
・成長段階が異なる子どもが複数いる場合での保育が学べる。
・衛生管理や体調管理に細かく気を配れるようになる。

2歳児・3歳児クラス
2歳児・3歳児になり子どもが自立していくと、一気に主体性が育っていきます。ケンカをしていたら「なにがあったのか」を最初に聞き「なにが、どうして」を子ども自身に考えさせるよう心がけることが大切です。

また、行動範囲が広がり好奇心も高まるので、一瞬の隙に保育士のそばから離れたり、高い場所に上がったりと予想外の行動も増えていきます。ケンカや転倒、ケガなどを未然に防ぐため、常に死角がないような位置に保育士を配置させる必要があります。

■やりがい
・つたない言葉で表現しようとする子どもたちにかわいらしさを感じる。
・衣服の着脱や食事など、生活習慣の自立に向けた時期をサポートできる。
・保育士やお友だちとのコミュニケーションを育む様子を見守れる。

■大変なところ
・「自分でやりたい」もしくは「やりたくない」といったような自我や反抗期に合わせた対応が必要になる。
・衣服の着脱や排泄など、生活習慣はまだまだ手が掛かる。
・楽しい遊びへの「もう一回」の要求に応じるのが大変に思うことがある。
・「なぜダメなのか」「なぜやらなくてはいけないのか」を子どもに理解できるよう伝えなくてはいけない。
・子ども同士のぶつかり合いが激しくなる。

■担任になると得られるスキル
・子どもの気持ちを受け止めつつ、社会性や生活習慣を伝えていける。
・ケガやケンカを防げるよう、子どもたち全体を見渡せるようになる。
・伝えたくてもうまく言葉で表現できない子どもに、根気強く向き合う必要がある。

4歳児・5歳児クラス
4歳児や5歳児になると、自分以外の大人やお友だちへと世界が広がり、社会性を身につけていきます。誰かと比べたり失敗をおそれたりと、他者がいるからこその葛藤も感じる時期です。しかし、お友だちと一緒に遊び、受け止めたり受け止められる経験は、その後の成長にも大きく役立ちますので、必要に応じて介入しじっくりと見守っていきましょう。

身辺自立もほぼ完了していき「どうして手洗いが必要なのか」「食事にどんな意味があるのか」といった、物事の必要性や意味を学んでいきます。就学に向け、自分で考え行動する気持ちを育てていけるような接し方や援助が必要です。

■やりがい
・子どもたちの真剣な様子や、一丸となっての挑戦に胸が熱くなる。
・その時の心情や未来の話を、子どもたちと会話で伝え合える。
・保護者から期待を寄せられ、強い信頼関係を築いていける。
・行事やイベントでは小さい子どものクラスよりも難しいことに挑戦するので達成感を得られる。

■大変なところ
・お友だちとのケンカ内容が複雑になり、前後の様子からの状況判断が難しくなる。
・行事数と取り組み内容の難しさが上がるため、練習や準備で業務量が増える。
・小学校との引継ぎや、保護者との懇談など、就学に向けた業務がある。
・体力のついた子どもと一緒に遊ぶので運動量が多く、体力面で大変さを感じる。
・食育や音楽、読み書きなど自由遊び以外のカリキュラムも多く、幅広い保育内容に対応しなくてはいけない。

■担任になると得られるスキル
・子どもたちに気持ちや状況に応じた言葉選びや表現方法を伝えられる。
・長期間にわたっての練習や取り組み方、子どもたちのモチベーションの高め方を身に付けられる。
・保護者の相談に乗ったり保育園での様子を伝えたりと、大人相手のコミュニケーション力が高まる。

『大変なクラス』には、やりがいも大きい

担任を受けもって感じる大変さは、年齢によってさまざまです。「〇〇だから自分に向いていない」と思うのではなく、その年齢での保育で学べる点に注目しスキルアップしていきましょう。そのクラスならではのやりがいを見つけ、さまざまな年齢に対応できる保育士を目指してみてくださいね。

保育園の方針によっては、自分の希望する年齢の担任になかなか配属されないこともあります。上司や園長に相談するのも選択肢の1つですが、状況が変化する見込みがない場合は転職も検討してみましょう。「〇〇歳児の担任をしてみたい」という積極的な保育士は、保育園にとって力強い存在です。保育boxで気になる求人を見つけた方はぜひ相談してみてくださいね。

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