加配保育士は身体的な病気で援助を必要とする子どもや、発達に遅れのある子どもに対し、保育のなかで必要な支援を行っています。基本的には担当の子どもに寄り添って保育をするので、子どもの様子によっては担任やクラス全体を補助する保育士とは異なる動き方が必要です。

加配保育士の仕事内容
・日常生活やコミュニケーションに支援を必要とする子どもに、個別の対応や声掛けをする。
・クラス全体の保育内容や障がいの程度によっては、必要に応じて個別の保育を行う。
・障がい児保育のカリキュラムや保育目標は、パート保育士であっても作成する可能性がある。

加配保育士の雇用状況
・正職員が担当することもあるが、多くはパート保育士。そのほか、派遣保育士などが担うパターンなども。
・保育園によっては、子どもの保育時間に合わせて勤務時間が決まる。

統合保育とは、障がい児とそうでない子どもを一緒に保育することです。同じ空間でともに過ごすことにより、障がいへの理解を幼児期から自然と身に着けられる良さがあります。そして、障がい児も多くの子どもと接する機会が増え、社会性を学びやすくなります。

しかし、すべての面で一緒に保育することを強制するものではありません。子どもの発達や特性によっては、個別対応の方が望ましいこともあるからです。常に子どもに寄り添い、その子に合わせた対応が求められます。

加配保育士に必要な資格は「保育士資格」のみです。しかし、個別の対応や声掛けが必要な業務であるため、保育や障がいについて積極的に学ぶ姿勢が必要とされます。

子どもの障がいや関わり方は、一人ひとり異なります。まずは目の前の子どもが「どのような場面で個別の支援が必要になるのか」をしっかりと見極めることが大切です。保護者から普段の様子も聞けると、保育の関わり方にも参考になります。保護者とのコミュニケーションも深めていけるよう心がけましょう。

障がい児保育に関する正しい知識の学び方
障がいに対する正しい知識を身に付けることで、障がい児保育で適切な支援をしやすくなります。適切な関わりをすることで子どものさまざまな成長を促し、保育士のスキルアップにも繋がりますよ。

障がいについてや、障がい児保育についてはたくさんの本が販売されていますが、外部の研修を受けるのもおすすめです。障がいに関する研修は、保育施設や学校関係者、保護者など多くの人が関心を持っているテーマなので、全国各地で活発に開催されています。

障がいについての勉強は、子どもや保護者のためだけでなく、保育士自身のスキルアップにもなります。「障害児保育」についてのカリキュラムがあるキャリアアップ研修を受講したり、民間資格の「発達障害支援士」を取得したりと、さまざまな方法で学べます。障がいについて勉強した経験が就職時にも活かせるのはうれしいですね。

個別の対応が多くなるという特徴はありますが、子どもに適切な接し方をする点は加配保育士もその他の保育士と同じです。子どもと保護者にとって大きな存在となり、統合保育での大切な役割を担っています。

また、障がい児保育のスキルを活かせるのは障がい児にだけではありません。声掛けや対応は障がい児のサポートのみならず、どの子にも通用するスキルとなります。そしてそのスキルをもっている保育士は、どの保育施設からも重宝されるでしょう。障がい児保育の経験がない人も知識を深めることで活躍できる場所が増えるので、保育士として力を付けていきたい人におすすめです。

加配保育士の仕事に興味がある方は、障がい児保育を行っている保育園で加配保育士について訪ねてみましょう。多くの保育園で、やる気のある保育士を募集しています！

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