遠足の活動は保育園によって特色がありますが「園外で活動する」という点は同じです。どんな活動であっても次のポイントは大きなねらいと言えるでしょう。

・友だちと楽しい時間を過ごす、思い出を作る。
・外でお弁当を食べる楽しさを感じる。
・交通機関や公共の場でのマナーを学ぶ。
・保育園外の開放感の中で活動を楽しむ。
・（親子遠足の場合であれば）保護者同士の親睦をはかる。

実際に指導案やねらいを立てていくには、他にも行き先や子どもたちに合わせた具体的なねらいが必要です。
ここでの大きなねらいに加え、場所や活動にあったねらいも合わせて掲げるのがおすすめですよ！

遠足の担当職員になり、まず悩むのは行き先選びですよね。ここからは、たくさんの選択肢の中から遠足の行き先選びのポイントをいくつかご紹介します。

＜ポイント1＞時期や年齢に応じて決める。
遠足に人気のシーズンは、春（5～6月）と秋（9～10月）です。暑さや寒さが厳しすぎず、草花が見られる時期ですね！
季節の花が見られる公園は定番スポットとなっています。春と秋で同じ公園に出かけ、子どもたちの成長や季節の違いを感じるのもおすすめですよ♬

＜ポイント2＞利便性などの条件で決める。
遠足は天候に影響を受けやすいのが難点です。悪天候の際にも問題がない、もしくは変更対応しやすい場所を選ぶとスムーズに進められるでしょう。
大勢の子どもたちを連れ、現地で指示や声掛けをすることになるので、混み合い過ぎない場所を選ぶのが無難です。

その他のチェック項目を次にまとめました！

・行き方が複雑すぎない、遠方すぎない（所要時間を確認）
・見晴らしの良い場所がある（園外保育ではいつも以上に念入りな人数チェックを）
・園児の集合や昼食をとる為の広い場所がある

※利便性の高い場所を選ぶのは、子どもの安全面でも重要なことです。子どもを見失ったり、事故を防ぐためにも条件の良い場所を選ぶようにしましょう。

上記の条件で絞ってみて、それでも迷ってしまう場合は保育として取り入れたいテーマを考えてみるのもおすすめです。
子どもたちにどんな経験をしてほしいですか？実際の子どもたちの様子から行き先を決めると、具体的なねらいもイメージしやすいですね。

■草木や花などにふれて自然に親しむ⇒自然が多い公園

■図鑑などでよくみる生き物に触れる⇒動物園や水族館

■体を思いっきり動かす⇒アスレチックのある大きな公園
ボールや小物を持ち込んで現地で使用するのもおすすめ

■お年寄り（地域）の方と交流する⇒介護施設近くの公園や広場
歌の披露やプレゼント交換なども良い経験になります。

■公共機関への利用を経験する⇒バス・電車などを利用した移動
大人数での移動になる場合には、あらかじめ連絡を入れておくとスムーズです。

＜行き先が毎年固定の保育園の場合は、活動内容でバリエーションを＞
保育園によっては、毎年同じ場所に遠足に行くのが恒例になっていることもありますよね。その場合は、行き先のねらいの他に、「どんな風に過ごしたいか」というポイントにも視点を向けてみてくださいね！

例）
・お友だちとのルール遊びが流行っているので、現地の公園で簡単なゲームを取り入れてみる。
・保育園のプールは小さめなので、公園の広い水場でめいっぱい水に触れてもらう。
・「〇〇からの手紙」のような指令書を作り、探索や宝探しをしてもらう。

保育園での遠足の行き先選びは、まず子どもが安全に楽しく過ごせることが大前提。安全面が確保出来たら、保育のねらいなどを意識し、行き先を絞っていくのがおすすめですよ。

・時期や年齢
・行き先までの利便性
・子どもに経験してほしいテーマやねらい、活動内容

このようなポイントで行き先を検討してみましょう。困ったときは、これまで遠足の行事を担当した先輩や、同じクラスの保育士にも相談してみるのも手です。
普段とは異なる場所での遠足を、実りのある活動にして下さいね♬

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