保育に活かせる指導計画案の書き方。年間計画・月案・週案・日案の違いをおさえよう!
保育園での業務には、指導計画案が欠かせません。新人保育士からベテラン保育士まで、みなさんが経験するものです。しかし、何を書いていいのかコツがつかめずに悩む方も多い業務でもあります。
そこで今回は、指導計画の種類や書き方についてお伝えします。コツがつかめると書類作成の負担が軽減されるだけでなく、普段の保育にもとても役立ちます。ぜひポイントをおさえましょう。
そこで今回は、指導計画の種類や書き方についてお伝えします。コツがつかめると書類作成の負担が軽減されるだけでなく、普段の保育にもとても役立ちます。ぜひポイントをおさえましょう。
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指導計画案とは
指導計画案(保育計画)とは、適切な保育を行うための計画案のことです。厚生労働省から公表されている「保育所保育指針解説」では、指導計画について次のように解説されています。
『指導計画は、全体的な計画に基づいて保育を実施する際のより具体的な方向性を示すものであり、実際の子どもの姿に基づいて、ある時期における保育のねらいと内容・環境・そこで予想される子どもの活動や、それに応じた保育士等の援助・配慮すべき事項・家庭との連携等を考え、 作成するものである。 』
ー引用:厚生労働省「保育所保育指針解説」
つまり、保育ではただ子どもと一緒に過ごすのではなく、年齢や発達に合わせたねらいを持つ必要があるということです。実際に保育園の活動は指導計画のねらいに沿って、保育内容や関わり方の方向性を決めています。 指導計画案は、期間によって2つに分類されます。 ・長期指導計画案:年間指導計画案・月案 ・短期指導計画案:週案・日案 大まかな計画や目標は長期計画案で立て、より細かい計画や具体的な目標は短期計画案で立てます。指導計画案の種類、書き方
年間指導案は、その種類によって見るポイントや書き方がそれぞれ異なります。1つひとつ詳しく見ていきましょう。
■年間計画
年度が始まってすぐの時期、もしくはスタートする直前の時期に作成する計画案です。1年かけて、子どもにどのような姿になってほしいか、保育園でどう過ごしてほしいかを記載します。複数担任の場合は、話し合いながら作成するのが一般的です。
多くの保育園では、記入する項目が季節ごとに大まかに分けられており、年間の行事や取り組みなどを考慮し、目標やねらいを考えていきます。
■月案
年間計画案で掲げたねらいに向けて、毎月ごとに作成する計画案です。今の子どもたちの様子から具体的な目標や計画を立てていきます。
<例:4歳児 9月>
先月の子どもの姿:プール遊びを通して、全身で遊ぶ活動に自信が持ててきている。
今月のねらい:園外で体をめいっぱい動かす心地よさを感じる。
指導内容:隣町の大きな公園に出かけ、鬼ごっこやボール遊びなど、簡単なルールのある遊びを行う。
■週案
週案は月案をもとに、月曜日から金曜日までの詳細な計画を立てます。「散歩」「制作」などの具体的な活動内容や、子どもたちの動きを予想していきます。週案では天候なども考慮し、園外活動では雨天の予定もあらかじめ立てたり、感染症が流行すれば活動内容を変更したりと柔軟な指導案が求められます。
<例:3歳児 2月>
先週の子どもの姿:風邪が流行り、お休みする子どもが増えてきている。
今週のねらい:手洗いうがいの大切さを感じ、自分でやってみようとする。
指導内容:お昼寝前の時間に絵本の読み聞かせをする。保育士がやって見せ、真似をしてもらう。
■日案
日案は一日の流れをタイムスケジュールのように時間と活動をあてはめながら作成するのが一般的です。前日の様子をふまえて作成するので、子ども様子によりピッタリ合う活動やねらいが計画できます。丁寧な日案があることで、保育士自身も一日の流れを把握し、スムーズに動くこが出来るでしょう。
基本的には毎日作成するものですが、最近ではICT化やマニュアル化が進み、作成する頻度や内容には保育園によってばらつきがあります。
書き方に迷った時のコツ
指導計画案は、保育園によって形式や書き方が異なります。慣れないうちは何を書けばいいのか頭を悩ますことも多いですよね。困ったときは、次のことを意識してみましょう。
■働いている保育園の方針に沿って作成する。
指導計画案の形式には決まりがないので、保育園独自の書き方や流れがある場合も。まずは自分の保育園で過去の計画案を確認し、記載する項目や傾向を確認するのがおすすめです。それでも悩む場合は、直接先輩に聞いてみましょう。
■保育所保育指針や解説を参考にする。
厚生労働省から出ている保育所保育指針や保育所保育指針には、年齢に合わせたねらいや発達目標の目安が記載されています。
■子どもたちの様子を細やかに観察する。
指導計画はあくまでも担当の子どもを保育するためのものなので、子どもに合った内容で計画することがもっとも大切です。日頃の様子を良く観察し、無理のない目標を立てましょう。
おわりに
指導計画は子どもにより良い保育を行うためにとても重要な役割を持っています。書類業務が苦手な保育士には負担となる業務ですが、最近ではICT化をすすめ、作業効率が向上している保育園も増えてきていますよ。効率よく業務を進め、子どもの理解をより深めていきたい方は、ICTのシステムを取り入れている保育園への転職を検討してみてくださいね!
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